教育現場で進むICT化
近年、学校等を中心に教育の現場でのICT化がすすめられています。学習塾などでは以前からICTを活用した教育が行われているのですが、コンピュータ室等のない学校では、職員室等でのICT化は進んでいても、教室におけるICT化はほとんど行われてきていなかったというのが現状といえます。
近年、そういった場所でのICT化が進んでいる背景には文部科学省の取り組みがあります。情報教育もそうですし、教科指導におけるICTの活用もそうです。
文部科学省がこういった取り組みを行う以前から、教育の現場でのICTの活用に力を入れていた企業があります。佐賀県に本社を置く学映システムという企業です。1984年に河野教販株式会社から独立した企業ということもあり、教育の現場との関りの強い企業のようです。
3つの事業
学映システムは3つの事業を柱として行っています。教育ICTソリューション、教育機器ソリューション、ICT利活用サポートの3つです。もとは教材等を販売していた会社ということもあり、教育機器ソリューションに関しては以前から行っていた事業を拡張して行っているということになります。教育ICTソリューション、ICT利活用サポートに関しては、教育に特化したシステム会社ならではの業務ということになります。
近年になって、教育の現場のICT化に関する業務を行うようになった企業は多いのですが、以前から行っていたという企業はそれほど多くはありません。学映システムの場合は、本社が佐賀県であったということも大きく影響しているのかもしれません。先進の気風で知られた地域であり、他の都道府県に先駆けて教育現場のICT化に積極的に取り組んでいる自治体なのです。
授業でのICTの活用
校務システムやWEB出願を伴う入試システムは、私学を中心として多くの学校で導入されているのですが、授業での活用となるとそれほどいろいろなものがあるわけではないようです。まだまだこれからの分野ということなのかもしれませんが、学映システムではいろいろなソリューションを提供しているそうです。
学習者向けの端末やタブレットPCといったハードウェアを中心に、PC教室、電子黒板システム、児童用統合ソフトウェア、各教科学習用ソフトウェアといったようにさまざまなものが用意されています。
これらを実際に現場で運用するための、企画提案から導入、また、運用サポート、保守などもトータルでソリューションとして提供しているのです。本社は佐賀県で拠点は九州エリアに限定されていますが、徐々に活動エリアを広げているようなので、近いうちに中四国といったエリアも営業エリアになってくるのかもしれません。